9枚のスプレッドで占う方法
日本で最も多いプチ・ルノルマンカード36枚を用いる占いは、枚数が多すぎるため、敬遠されがちです。そのため、実際には9枚のカードを抽出して占う9枚スプレッドが多く選ばれているようです。

カードを上中下、3枚ずつ格子状に並べるシンプルなもので、キーカードやそのカードの上下のカードの意味などから、優先順位や土台となるカード、過去、未来を占うことがほとんどです。
この方法は、タロットカードに比べるとよりシンプルに占うことが可能ですが、読み取ることは具体性が強いため、言葉を選んで伝えないといけません。
9枚スプレッドとキーカード
9枚スプレッドで占う時に、最初はキーカードを選びましょう。相談者の悩みに適した内容のキーカードを選んで、それから残りの35枚のうちから最終的にキーカードを含み、合計9枚のカードを選び出せるようにしましょう。
この時、キーカードは9枚スプレッドの真ん中に置く場合と、キーカードを別に他のカードを9枚選んで占うスタイルがあります。後者の場合は合計で10枚のカードを利用することになるのですが、占い結果にはそれほどの差は生じません。
恋愛、仕事、勉強、人生、家族など、悩みの内容に応じたキーカードを選び出す必要があるのですが、適したものがない場合には、性別で絞り込んで、紳士、淑女のカードを選んでもらうと良いでしょう。
9枚のスプレッド占いは、それほど難易度は高くないため、初心者でも練習次第ですぐに習得できます。問題になるのは相談者への鑑定結果の伝え方です。
ネガティブにならないように話す
ルノルマンカード占いでは、どうしても具体性が強すぎるために、リスク回避、リスクマネジメントに及ぶ話が多くなります。もちろん、良い鑑定結果になったときにはそれでも良いのですが、良すぎる内容の場合には、浮かれて足元を救われることもあるので、十分注意する必要があります。
ネガティブな結果が出たとしても、カードの意味の捉え方次第ではポジティブな意味に捉え直すことができるので、占い師としての能力が試さる所です。相談者が抱えている悩みを的確に見抜いて、少しでも相談者の苦しみを減らしてあげられるようにするのが、占い師の役目でもあります。
ネガティブなカードは必ず存在するため、あまりネガティブな結果を導きたくない場合には、グランジュード・ルノルマンカード54枚からポジティブ要素の強いカードだけを36枚選び、それから9枚スプレッドの占いをする方法でも良いでしょう。


